
NISAも2年目、みなさん投資していますか?
私の周りでは株より投資信託をしている人が多く、やはりプロに任せる投資信託というのは一定の需要があるのでしょう。投資信託はまだまだ勉強中の身なので、わずかな金額ながら積立をはじめました。
1年以上前からやりたいな~どこのファンドがいいんだろう?手数料率ってどれくらい?なんて頭で考えているだけだったので、一歩踏みだせて嬉しいです。積立を選んだのは、ドル・コスト平均法を試してみたいと思ったから。
皆さんは「投資しなければ損しない」と思いますか? たしかに、銀行預金に預けていれば現金が減ることはありません。わずかですが金利もつきますし、万が一、金融機関が破たんしてもペイオフで守られますね。
でもインフレが起きたらどうでしょう?持っている現金の額は変わらなくても、お金の価値が変わってしまったら・・・。日本の財政状況をみるに、いつハイパーインフレがおきるとも限らないんですよね。
ハイパーインフレとは、たとえば、極端ですが、タクシー初乗り運賃が9兆円になる場合をイメージしていただければわかりやすいと思います。
ドイツでは、1923年1月に250マルクだったパン1個がその年末には3990億マルクになり、給料をもらっても1~2日目にパンを買うと3日目からはお金が尽きてしまうという状況になったのです。
出典:PRESIDENT 金、不動産、外貨……経済破綻でも一番強いのは 「まさか」に備えるための全課題
リスクのない現金貯蓄も、実はリスクを持ち合わせているということ。やはりバランスが大事ということなのでしょうか・・・?
さて、私が株投資を始めてからもうすぐ10年になります。小遣いの数万円ではじめた投資も少しずつ資金を増やし、トータル100万円が200万円を超えるまでになりました。今では家庭の預貯金も一部運用しています。*2017年9月追記
私が株をはじめて気づいたことは、これに尽きます。
- 経済っておもしろい
- 意外に売買の才能あるかも(夫より)
- 資産運用って奥深い
目次
リーマンショックがきっかけ!私の株投資を振り返る
私はリーマンショック後の株安の時期にはじめました。全くの初心者だったので、共有財産である夫婦の貯金には一切手を出さず、あくまでお遊び程度の余裕資金です。とはいえ、儲ける気は満々でした。笑
世の中は株安に嘆いていたけれど、それは元々投資していて塩漬けになっていた人たち。これから投資する人にとっては、願ってもない底値買いのチャンスだったのです。
倒産する可能性、株が紙切れになる可能性はゼロじゃないけれど、ここなら大丈夫と信じた企業の株を購入して、利益が出るまで何年でも保有しているつもりでした。不景気真っ只中だったので、配当金は厳しいものがありましたが、株価の上昇にあわせて売買を繰り返して収益を上げることができました。
結果がではじめたので、共有財産の貯金も一定額、株投資に回しています。
私が保有したことのある銘柄は、日産・オリックス・野村HD・武田薬品・東京建物・ビックカメラ・三菱UFJ・三井物産・USEN・スタジオアリス・ブックオフ・ウェアハウスなど。
基本的には一部上場企業の大手が多いですね。株主優待に目がくらんで買ったものもあります。リーマンショック後は、現在の株価と比べると驚くほど安い株価ですよね。注)合併や株式分割を行った企業もありますし、その他要因も数知れず・・・単純にリーマンショックだけが株価変動の理由ではありません。
上記の銘柄から一部抜粋して、ここ10年の底値と、直近の高値の株価を比較してみます。
<7201:日産自動車>
2009年2月9日 261円
2015年6月3日 1350円
<8591:オリックス>
2009年2月24日 170円
2015年6月2日 2060円
<ビックカメラ>
2009年1月26日 163円
2015年7月7日 1641円
オリックスにいたっては、なんと底値の12倍!1万6300円で買えた株価が、16万4100円ですからね。注)株価は常に変動しますので、現在の価格とは異なります。
乱高下を繰り返しての株価ですから、単純にここまで保有していたら・・・という話でもありません。売らなければただの含み益、売って確定させなければ本当の意味での「利益」ではないのです。
私が保有していたのは100単元株が多かったので2万円以内から購入可能な銘柄も多く、当時は株が始めやすかったのですね。
初心者が知っておくべき株の心得!本田静六氏に学ぶ投資哲学とは?
本田静六氏の「私の財産告白」は、貯蓄・投資をする上で、非常に参考になる良書です。
私も何度も読み返しています。 本田式貯蓄法が有名ですが、株式投資について、こんなことが書かれています。
一部引用・要約させていただくと、
有利有望と思っても、一つの事業に入れあげてしまっては危険である。
幾口にも分けて投資し、いわゆる危険の分散を行っておくのが賢い行き方である。
株はとにもかくにも「分散投資」だということですね。
株は利確(利益を確定する)するタイミングが難しいですよね。本田氏がすすめている投資法はというと・・・
「二割利食い、十割益半分手放し」というもの。
「二割利食いの意」の意は、
買値の2割益というところで、きっぱり売る。
決して欲は出さない。
「十割益半分手放し」の意は、
長い年月の間に2倍以上に騰がったら、手持ちの半分を必ず売る。
つまり、投資の元金だけを手元に確保しておく。
したがって、残った株はタダ同然ということになり、いかに暴落しても損することはない。
もちろん正解はありませんし、もっと大きく儲ける方法もあるのでしょう。ただ、堅実な株運営を目標にしている私には、とても合っている投資法ではあります。

株は損しないのか?実際に損きりした話。
私が保有している株は、全て利益がでたのか?いえいえ、そんなことはありません。
ウェアハウス(アミューズメント関連)は上場廃止になりました。紙切れになったわけではなく、損切り(購入した株価より値下がりした株価で売る)した唯一の株だったと記憶しています。
当時近所にウェアハウスが展開するレンタルビデオ店があって、株主優待券欲しさに購入。 規模は小さいものの、店員さんの接客態度を見ても某有名レンタル店よりはるかに優れていたので、応援の気持ちも込めていました。やはり株は損することもあるんだ、という当然のことを学ばせてもらいましたね。
誤解しないでもらいたいのは、比較的小さい企業だから上場廃止になったわけではなく、大手企業だってあり得ることですよね。JALが記憶に新しいですし、シャープだって上場廃止ではないものの株価は目も当てられないほどです。さらに、原発事故後の東京電力の株価を誰が予想したでしょう。
どれだけ調べても、タイミングを調整しても、何が起こるか分からない。だからこそ、分散投資なんですよね。 特に業種を分散するということは大事だなと。1つで損しても、2つで補って結果プラスならそれでOK。全勝ちする必要はないんです。とはいえ、できることなら損はしたくないのも心情です。

株で大儲けするには?暴落直後を狙うためにできること
本田氏の一番の儲け話がはからずも、暴落直後の株を買うというものでした。
体験談をまとめると、
- 大震災直後に全ての株価が大暴落。
- 東京電燈という日本初の電力会社株が底値になったのを機に、資金の許す限り買い増しを続ける。
- 儲けがでたところで、少しずつ利益を確定し、元金を回収した。
- 長い間保有し続けた株で、予想外の大儲けをした。
まさに「十割益半分手放し」の応用編ですね。私がこの本を読んだときに思ったことは、私ももっと資金があればリーマンショックの時に買い増しできたのにな・・・。なーんて言っても、余裕資金で運用するのが鉄則ですから仕方ありません。
いずれ起こるであろう株安に備えて、今はせっせと貯蓄に励もうと思っています。株高とはいえ、割安感があるものには手を出してますけどね^^
(※追記)東日本大震災、コロナなど社会情勢に変化が生じたタイミングで買いましを実行しました。余剰資金を増やしておいた甲斐がありました。
ちなみに、私も「十割益半分手放し」を実践中です。半分売却し元金を回収できると、長い目で見られるというのは本当だなーと実感しているところです。
証券口座はいくつも持っていますが、メインはSBI証券で取引しています。使いやすさ・手数料の安さ・商品力のバランスがいいので初心者にもおすすめ。
初心者向け無料のマネーセミナーではじめの一歩を!全国で開催されています。

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