
娘がかかったイボ・水いぼについて、自宅で治療した(民間療法)ときの記録です。症状別になっていますので、目次からジャンプしてみてくださいね。早く治りますように!
娘が4歳のときに、手の親指部分にいぼ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)ができました。画像は控えますが、見たい方はこちらに載っています。
イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?─ Q1 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
ネットで色々調べて、たぶんイボだろうなーと察しはついたものの、尋常性疣贅は感染力も強くないと知り、しばらく静観していました。とりあえず、効果があるというハトムギ茶を飲ませたり。
しかし、親指の付け根から反対側の親指の爪の生え際辺りに感染したのをきっかけに病院に行きました。顔にうつるのは避けたかったからです。
いぼ(尋常性疣贅)、病院での治療は?
事前に調べていたとおり、液体窒素(ドライアイスのようなもの)で菌を死滅させる方法を勧められました。
具体的な治療方法は、綿棒に染み込ませたマイナス196℃の液体窒素をいぼに押しつけ、ウィルスに感染した患部を急激に冷やす(低温やけど)ことで、皮膚表面の細胞を壊死させるというもの。これにより、患部の下の皮膚が活発に細胞分裂をはじめ、新しい皮膚が再生されていくわけです。
痛いとは聞いていたものの、内服療法だけではきっと治らないだろうと感じていたので液体窒素での治療をお願いしました。
「痛いー、やめて!やめてくださいよー」という娘の声に、かわいそうなことをしてしまったと激しく後悔しました。当然1回きりでとれるはずもなく、半年~1年かかることが多いです、と言われてしまいました。
いぼの治療法については、医師にも迷いがあるのかもしれません。
イボの治療は、その成り立ちから考えて(1)原因となっているウイルス(HPV)を退治する、(2)できてしまったイボを何らかの方法で排除する、の二つの方法が考えられますが、未だ特効薬や特効的治療法は無いと言うのが現状で、イボの治療には、我々皮膚科医もとても苦労しているのが正直なところです。
イボの種類や発生部位などが患者さんよって違いますから、治療は液体窒素を用いた冷凍凝固療法、電気焼灼法、グルタルアルデヒド(保険適応無し)などの外用療法やヨクイニン内服療法などの中から、それぞれの患者さんに最も適していると思われるものを選んで行われます。
これは、どの患者さんにとっても「これが一番効く」と言う治療法が無いからです。一人の患者さんにとても良く効いた治療法が、別の患者さんに効くとは限らないところがイボ治療の難しいところです。
また、どの治療法を用いても、多くの場合一回の治療で治すことは難しく、何回か繰り返してやっと治るのが普通だと言うことも知っておいて欲しいと思います。「自分のイボだけが治り難いのでは?」と、焦らないことも大切です。
引用:日本皮膚科学会
いぼ(尋常性疣贅)、自宅での治療は?
帰宅してから調べなおすと、どうやら木酢液が効くらしいということが分かりました。
木酢液とは、木炭を作る過程で出てくる煙が煙突を通るときに空気で冷却され液体になったものだそう。 どんな木材を使用しているのか?海外の安価な木材、建築廃材などが使われていることも多く、発がん物質も気になるのだとか。
発がん物質・・・安心安全な木酢液ってないものか? たどり着いたのが、木炭屋.comさんの木酢液クリアです。品質に絶対の自信を持っているようで、発がん物質の検査までしているとのこと。
レビューもリアルで参考になりました。もちろん、医師が勧める治療法ではなく、あくまで自己責任の民間療法です。ただ、実際にこれで治った!という情報がいくつもあるのに、試さないという選択肢はありませんでした。
かくして、木酢液クリアのお試しセットを購入。
- お風呂上りに、コットンに染みこませた木酢液をいぼにあて、絆創膏で動かないように固定する
- 翌朝、絆創膏・コットンをとる

結果、1か月もしないうちにきれいに治りました。
*画像は手のひらにできた小さめのイボ。治る直前に患部が黒くなりイボがポロっと取れます。
Amazonで取扱いを始めたようです。(まだレビューは少ないです)
<追記>実は2年後にまたできたので、今度はロールオン容器を買いました。

結論!ロールオン容器のほうが断然便利です。
衛生的にどうなのかな?と思ったのですが、全部移し替えることはないので気になったときに容器を洗浄しています。
それから1年後、今度は水いぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)ができました。涙
水いぼ、病院での治療は?
皮膚科に行くと、数が少ないうちにとったほうがいいかもしれないね、と。 ピンセットのようなもので、水いぼを1つずつ摘み、膿を出して消毒するのが一般的なようです。 実は水いぼにも木酢液が有効ということは知っていたのですが、幼稚園のプール開き直前だったこともあり、早く治せるなら・・・と治療を行うことにしました。
麻酔テープ(ペンレステープ)をもらい、患部に貼付してから2時間後に来てくださいと言われました。麻酔テープも治療も保険診療です。
娘にも了承を得たことと、麻酔テープのおかげか、痛い・・・と言いながらも意外にあっさり終了。 麻酔をしていなかったら、きっと泣き叫ぶ痛さだろうなーと見ていて思いました。
潜伏期間があるので、しばらくしたらまた水いぼができますよ。できたらまた来てね、と言われて帰宅しました。 帰ってから、麻酔テープって効果あるなぁ、やはり局所麻酔だもんね・・・と。
なんだか怖くなって調べてみると、
- 安全性は確認されているが、麻酔薬ゆえショックを起こすこともゼロではない
- テープと同じ成分の注射の麻酔薬では、ごく少数ながら死亡例もある
危険性が低いとはいえ、よく考えもせず聞きもせずに使用したことを反省しました。そもそも、水いぼは自然治癒させるという考え方も根強いです。
どうしても必要な治療ならまだしも、水いぼ治療に使うにはリスクが高すぎるのでは?と遅まきながら思ったのです。(個人的な意見です)
水いぼ治療は医師により見解も違うようですね。
ミズイボの治療に関しては、専門家の間でも意見の別れるところです。
先の小さなピンセットやリングピンセットなどでミズイボを抓むと、てっぺんの凹んだ部分から小さな白い塊が出てきます。
これが「ミズイボとり」と呼ばれる最も簡単で一般的な治療法です。
イボと同じように冷凍凝固療法を行うこともあります。
いずれも極めて有効な治療法なのですが、多くは子供たちである患者さんに、痛みや精神的苦痛を強いる治療法であることが欠点です。
ミズイボが自然に治ることも多い病気であることから、時間は少しかかっても塗り薬などを用いた痛みの少ない方法で治療すべきだと言う考えや、放っておいてもよいと言う考えの先生もいらっしゃいます。
(中略)ミズイボの周りにできる湿疹がとても痒かったり、引っ掻いたりしているうちに湿疹がひどくなったり、伝染性膿痂疹(トビヒ)を引き起こしたりすることもあります。もちろん、他の子供たちにうつしてしまう可能性もあり、個人的な意見としては、なるべく数が少ないうちに治療した方が良いと考えています。
引用:日本皮膚科学会
水いぼ、自宅での治療は?
初心に戻って、木酢液での治療をスタートしました。
ところが、娘の水いぼができていたのはひざ裏の関節部分。汗をかきやすかったり、乾燥しやすかったりとスキンバリアが乱れやすい場所なんですよね。だからこそ水いぼが広がってしまったのだと思いますが、当時もよく掻いていたので、木酢液をぬるとしみて痛いと言うのです。
これは困った・・・と思い、水いぼ治療歴のある友人に尋ねることにしました。
友人の子どもが水いぼで悩んでいたときに、木酢液の存在をお話ししていたので、完治した?と聞いてみたのです。 木酢液では変化が無くて、イソジンが効果があると聞き試してみたら、1か月で完治したと教えてくれました。
治療とはいっても、ピンセットなどで潰すことはせず、ただイソジンを塗るだけ。
イソジンはうがい用ではなく、傷用の軟膏がいいとのこと。イソジンの「ポビトンヨード」という有効成分が効くのだそう。
ドラッグストアには置いてないことが多いから、ネットで買ったよと聞き、ぽちり。
きず薬も持っていましたが液体ゆえ、軟膏のほうがいぼにしっかり定着してくれるように感じました。
量が少ないのか?いぼが多いのか?両ひざ裏の治療に、軟膏1本半使いました。

きず薬(液体)⇒軟膏のダブル使いが、より効果的らしいので試してみたり。
パジャマがイソジンで汚れてしまうのが、娘には不満だったようで・・。ガーゼと専用パジャマで、何とか乗り切りました。
数も落ち着いてきたら、小さな絆創膏をはって保護したり。

注射用保護パッド メディパッチ 20mm×23mm 100パッド入
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よくある注射後の保護テープです。
すると、1か月程できれいになりました。
尋常性疣贅のいぼとは異なり、水いぼは無くなったと思ってもしばらくすると、また見つかったりします。 完璧に消えるまでは、しばらく注視したほうがいいですね。
水いぼになったらプールは?
水いぼが完治するまで1か月かかったわけですが、幼稚園でのプール開きまでには間に合いませんでした。残念!入れないね・・・と思っていたんですが、今は水いぼはプールOKになったみたいです。
出典:日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会より
それでも、娘もスイミングから感染したことは明白なわけで。
結局、水いぼ完治まであと少しという状況だったこと、お友達や保護者の方のことも考えて、防水フィルムを患部に貼って参加させました。
水いぼになって私が気をつけたこと
- 水いぼを掻きむしったり、タオルなどで擦らない
- 水いぼにステロイドは逆効果なので使用しない
- 兄弟姉妹と、タオルは共有しない
- 水いぼはスキンバリアが乱れていると移りやすいので、日頃から保湿ケアは怠らない
感染を拡大させないことが、何より重要ですね。
最後に
やはり、医師がすすめる方法が一番有効な方法であることは間違いありません。
しかしながら、かなりの痛みが伴う、少なからず危険を伴うのであれば、違う方法を模索するのも仕方のないことだと思っています。
もちろんネットの情報で勝手に判断せずに、診断を受けるのが大前提ですが。
嫌がる幼児を連れて何度も病院に行くのって大変ですよね。いつ治るかもわからない・・・と途方に暮れていたのに、木酢液やイソジンを使ったら驚くほど早く完治しました。
民間療法は、人により効果がでない場合もありますし自己責任になります。
今回の話も、こんなケースもあるよ!というスタンスで読んでいただけると嬉しいです。
それにしても、イソジン軟膏だったら、同じようなものを医師が処方してくれればいいのになーなんて思ってしまった。
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